30代での終活は早すぎる⁉ 終活を早めに始めるメリットとはお役立ちコラム

作業風景

近年、少子高齢化や長寿化の影響などから、自分の最期について深く考える方が増えてきているそうです。そのため、「終活」という言葉もなじみ深い言葉になってきました。

しかし、最期を考える時や寿命は人それぞれであるため、タイミングを逃してしまう方もいるようです。今回は早めの30代での終活を基準に、終活のタイミングやコツなどを紹介していきます。

この記事を監修した人

監修者
小西 清香氏
整理収納アドバイザー

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。夫の身内6人の看取りや介護をし、生前整理の大切さを痛感。
また看護師時代ICUに勤務し、人の最期もたくさん見てきました。
そんな経験を元に元気なうちから生前整理を!という思いで、片付けと合わせてお伝えしています。

終活とは

終活とは

まず、30代の終活を紹介する前に、「終活の基本」について紹介します。

 

終活とは「人生の終わりのための活動」の略であり、自分の最期を後悔せずに、気持ち良く過ごすために行う作業です。

主にすることを紹介します。

 

医療、介護の希望

近年、治療方法や介護方法は医療発達の影響により、幅広い選択肢が取れます。そのため、事前に希望を考え、誰かに共有しておくことは自分の無念を軽減し、親族の心の負担も軽くできます。

 

葬儀、お墓などの希望

葬儀方法やお墓なども医療や介護などと同様に、希望を考え共有しておくと、本人だけでなく親族にとっても好影響です。また、葬儀方法やお墓などは事前予約ができる場合もあるので、事前に自身で進めておくこともできます。

 

相続について

親族が相続でもめるのは避けたいことです。また、相続はお金だけではなく、品物(遺品)も含まれるため、どうしても引き継ぎたい遺品があれば、事前に希望を共有する、または生前のうちに渡すなどの作業が行えます。

 

今後の目標

終活は自分の医療や介護を考えることから分かるように、自分の最期の瞬間だけの作業ではなく、自分の最期の瞬間までを考える作業です。そのため、今後自分がどうしていきたいか、どう生きていきたいのかを考える必要があります。やり残したことやできていないこと、後悔を抱えていること、言えていないことなどを解消することも終活です。

 

このように終活とは、自分の最期を気持ちよく迎えられるようにするために行うすべての作業を指します。

終活は30代からでも始められる?

終活は30代からでも始められる?

先の章で終活の基本を理解できた方なら、30代での終活は可能であることがご理解いただけたと思います。なぜなら、「自分の最期までにやりたいことは何か」を考えることも終活の作業の一つだからです。

 

そしてさらに、30代での終活は他の世代に比べて始める良いきっかけやメリットが数多くあります。

 

早めに始めている

どんなことでも早く動き出すのは、良い効果ばかりであり、終活も同じです。やり残したことが、年齢制限や体力的な問題などでできないことはほぼありません。また、長期的な計画の設定も容易です。

 

人生の明確化

30代は高校や大学を卒業して、10年近くが経っている時期です。そのような時期は、会社などでは昇進、プライベートでは結婚や出産など、人生の転機を経験している方も多いはずです。人生の転機は今後の自分のあるべき姿を見つめなおしやすい時期です。

 

責任の増加

先ほどの人生の明確化で説明した通り、昇進や結婚、出産などの人生の転機は責任が増大します。つまり、自分の死によって迷惑や悲しみを抱える方が増えたということです。その人たちのためにも自分の最期について考えておきましょう。

 

このように30代の終活は他の世代に比べて良いきっかけやメリットが数多く存在します。

30代の終活でやるべきこと

30代の終活でやるべきこと

30代での終活のきっかけとメリットを紹介してきましたが、30代であると自分の死がまだ先に感じてしまい、葬儀やお墓などはあまり考えられないという方も多いのではないでしょうか。

そのため、この章では30代の終活で主に進めるべきことを具体的に紹介します。

 

生活の見直し

自分の人生が結婚や出産などで、自分だけの物ではなくなっているのであれば、自分の生活を見直すことも重要です。生活リズムや健康的な食生活、運動などを実践しましょう。大切な方に迷惑をかけないようにすることはもちろん、自分が周りの人と楽しめるように健康を維持することも終活です。

 

エンディングノートの作成

エンディングノートは死ぬ前の書置きのようなものと捉えられがちですが、自分の心を整理するための役割も持ち合わせています。そのため、30代の終活であれば、エンディングノートに自分史を書いてみるのも良いでしょう。今までしたかったこと、やってきたことを再発見し、本当にするべきことが分かってくるはずです。

 

資産整理

お金は少ないよりは多い方が良いものです。自分の資産を見つめなおすことで、無駄に気が付けるかもしれません。また、資産の整理することで、死後に周りの方に迷惑をかけたりすることもなくなり、一石二鳥です。

 

生前整理

自分の所有物が多いと感じる方は生前整理もおすすめです。終活における生前整理は、自分が亡くなった後の持ち物の整理「遺品整理」の負担を軽減させる効果を持ちます。また、自身で行う生前整理での利点は他人に見られて恥ずかしいものを誰にも気が付かれずに処分できることです。そのため、今自分が必要ないものや見られたら困るものは、自分で処分するようにしましょう。

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誰かと進める

誰かと進める

30代での終活の内容を理解できれば、もう実践のみです。ただ、終活は「一人で進めなければいけない」と言った決まりはありません。

つまり、他の誰かと進めても良いのです。(見られたくないものの処分などは除く)そのためこの章では、一緒に進めるべき人を紹介します。

 

両親

30代であれば両親がまだ元気であるはずです。その両親と終活を進めるのもおすすめです。自分自身が行う可能性のある、両親の遺品整理の負担の軽減や親の医療、介護などの検索負担の軽減につながります。また、両親の体験談などから、本当にしなければならないことや今後の人生に役立つ知恵などを得られるかもしれません。さらに、終活は目標が見つかるため、生きる気力を増大させる効果があり、自分の両親の長生きにもつながるかもしれません。

 

パートナー

パートナーと進めるのもおすすめです。一緒にいるパートナーと最期を考えれば、より明確化した終活のイメージが持てるかもしれません。お互いに納得し、楽しめるように話し合い、進めましょう。

 

このように30代の終活は他の世代に比べ、大切な方がまだ身近にいる可能性が高いため、一緒に進めるのも良い方法です。

業者に依頼することも可能

業者に依頼することも可能

ただ、30代のデメリットは、育児や仕事の負担が多いことではないでしょうか。そのため、なかなか終活に時間が割けず「終活はしたいが進める時間的余裕がない」と感じている方も多いはずです。

そんな時は業者依頼がおすすめです。

 

遺品整理業者

生前整理に困っている場合は、遺品整理業者に頼んで進めてもらいましょう。数多くの遺品整理の経験を活かした生前整理を進めてくれます。また、今後の終活の進め方に関するアドバイスなどをくれるかもしれません。

 

終活サービス

銀行や郵便の中には、終活に関するサービスを受け付けているところが存在します。これらの企業にサポートしてもらえれば、法律的に難しい相続の金銭的問題などの解消ができるはずです。

まとめ

30代の終活はこれからの自分がどうなりたいか、どう過ごしたいかを決める作業が中心となります。

「こんなことが終活なの」と思われるかもしれませんが、自分の最期に後悔を感じないためにはどうすれば良いかじっくり考えれば、納得できるでしょう。周りに迷惑をかけず、そして自分も幸せになれる方法を考えましょう。

この記事で少しでも終活の意義を感じ、始める方が増えたら幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 F・N
フリーライター時代に取材した遺品整理の仕事に興味を持ち、プログレスの編集メンバーに。
遺品整理やゴミ屋敷の問題や疑問、関心を先回りして発見し、問題提起するプログレスきってのリサーチャー。
身近に起きる不用品処分や遺品整理の悩みを記事でサポートするをモットーに、プログレス各種サイトのコラムを執筆中。

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